小金沢連峰前衛 水野田山(1030.8m)、古部山(1310m) 2012年10月30日

所要時間 18:05 甲斐大和駅−−8:23 導水管−−8:40 導水管最上部−−9:05 反射板−−9:09 水野田山(休憩) 9:32−−9:42 林道−−10:13 1231.3m三角点峰(大天狗山)−−10:26 1273m峰(竜門山)−−10:45 古部山(休憩) 11:17−−12:08 1116.7m三角点峰(徳波山)−−12:37 農道(休憩) 12:50−−13:07 甲斐大和駅

場所山梨県甲州市(旧大和村)
年月日2012年10月30日 日帰り
天候
山行種類藪山
交通手段電車
駐車場
登山道の有無林道から1231.3m三角点まで遊歩道あり。他は踏跡程度
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望どの山頂も展望なし
コメント甲斐大和駅より水野田山、古部山を反時計回りに周回。地形図記載の山ではなく地形図に破線も無いので道が無いと思っていたが、水野田山〜1231.3m三角点峰は遊歩道があり、それ以外もほとんど踏跡、目印あり。このエリア、標高なので藪皆無で歩きやすいが、ずっと樹林に覆われて展望はほとんど得られない




甲斐大和駅 大菩薩方面入口
怪しげな道に上ったが間違い 車道経由でお寺の前に出た
東に向かって送水管に到着 送水管沿いの道を上がる
送水管最上部 道は終わるが籔無しで歩きやすい
目印 目印
水野田山手前の反射板 反射板説明
水野田山直下の神社 水野田山山頂
水野田山より先は立派な道があった 遊歩道と言っていい
展望台登場 舗装された林道周辺は公園だった
ここから上部に似上がる 遊具あり
まだ遊歩道が続く 遊歩道
1231.3m三角点峰。遊歩道はここまで 1231.3m三角点峰の山頂標識
遊歩道は終わっても歩きやすい尾根は続く  目印も続く
1273m標高点
1273m標高点の山頂標識 なおも尾根を北上
もう少しで紅葉ピーク 古部山山頂
西に向かう。ここも歩きやすい尾根 1292m峰は南を巻いた
道? やっぱ道かなぁ
竜門山
1116.7m三角点峰 1116.7m三角点峰の山頂標識
南に下る尾根入口。目印あり この尾根も踏跡あり
水野田山
たぶん笹子雁ヶ原摺山〜お坊山付近。中央付近の車道は甲州街道笹子トンネル入口
倒木を越えるところはフィックスロープあり 目印も続く
水野田山〜大天狗山、竜門山
踏跡に従って南東へ
果樹園上部に出た 獣避け用ドア
果樹園を通らずに南東尾根を下る 最後は車道に出た。その後は車道歩き
甲斐大和駅到着


 2カ月ぶりの山。10月が山無し月になってしまうので急遽出かけることにした。久しぶりに公共交通機関を利用。まずは手軽にと電車のみの利用でOKなこと、軽い日帰り可能なこと、未踏峰であることなどを総合的に勘案し、旧大和村の水野田山、古部山を選んだ。ここなら適当に尾根をつなげて甲斐大和駅を起点に周回可能。標高的に籔の心配なし、秋が深まってきて暑さの心配もなし。右回りで行くか左回りで行くか考えたが、甲斐大和駅北方の1116.7m三角点峰から南に延びる尾根を下っていくとたぶん最後は果樹園に出ると予想され、果樹園に向かって登るよりは下山する方向の方があらぬ疑いをかけられないだろうと判断し、左回りとした。

 久々の電車も平日早朝は混雑していない。立川始発で座って甲斐大和へ。駅を降りた登山者は私だけではないが、私以外は大菩薩へと向かう上日川峠行きのバスに吸い込まれていった。昔(20年前)は大菩薩へは塩山からしかバスが出ていなかったと思うが、ここから出ているのなら東京からだと利便性大幅アップだ。

 甲州街道を東に歩き、その上日川峠に通じる県道分岐から適当に上に入る車道を歩き、導水管が無いか探すが見当たらない。今回はエアリアマップを持ってきたが、導水管の位置が不正確で帰宅後にネットで地形図を見たら県道分岐よりもっと東に存在していたのだ。そんなことは知らないので集落の中の車道を上に東に向かい、お寺で車道が終わったところで東に導水管発見。よかったぁ。梅畑を横断して導水管に達すると、予想通りその脇に巡視路の階段あり。急な登りで2カ月ぶりの足に堪える。

 最後は階段は柵の中に逃げてしまい、足場の悪い超急斜面の登りになってしまったが、フェンスをフィックスロープ代わりに使いながら強引に登って導水管最上部に到着。ここでは導水管内にゴミが入らないようフィルタリングしているようで、そこで排出した落ち葉の捨て場になっていた。ここでやっと傾斜が緩み、明瞭な尾根に乗れた。踏跡は不明だが予想通り藪皆無で適当に斜面を歩ける。紅葉は少し進んではいるがピークは2週間くらい後だろうか。

 尾根に乗ると踏跡はあるような無いようなだが、意外にも複数種類の目印があるではないか。こんなマイナーと思われる山でも登る人がそれなりにいるらしい。登りなので上を目指せば水野田山に至るのでルートの心配はなく、それこそ適当に登っていく。この標高ではまだ紅葉は本格的ではなく、あと2週間くらい後が最盛期だろう。

 傾斜が緩んで肩に出ると反射板登場。でもまだ山頂ではない。たぶん1010mくらいだろう。そのさきの大きな露岩は神社跡のような灯篭と祠があった。そしてその裏の高まりが水野田山山頂だった。

 この標高なので樹林に覆われて展望なしは想定通りだったが、まさか山頂標識があるとは思わなかった。そしてもっと驚いたのが北側に延びる尾根上には明瞭な道があるではないか! この先に林道があるはずだが、どうやらそちらからの往復がメインルートらしい。

 久しぶりの山であるため、短時間&低標高差なのにお疲れモード。2カ月のブランクは大きかった。2か月前ならこんなところで休憩しないどころか、今回のルートなら下手をすれば無休憩で周回できただろう。そこまで体力が回復するまでには1ヶ月くらいかかるかな。

 休憩を終えて出発。登山道と言うより遊歩道と呼べそうな立派な道で、木の階段まで整備されていた。道幅も広い。鞍部から登り返して林道に出たところに木製の展望台あり。でも周囲の樹木と同じような高さであり、昔は展望が得られたのかもしれないが今はイマイチだろう。駐車場もあり、この林道はゲートなしでマイカー進入可らしい。今は平日真昼間なので車はいない。

 林道の反対側にも遊歩道は続く。フィールドアスレチック遊具群を抜けても遊歩道は続く。さて、どこまで続くのか?と思ったら1231.3m三角点峰までであった。ここには「大天狗山」の標識あり。これはエアリアマップにも出ていない名前だな。この先から道のグレードは下がって踏跡程度になるが、相変わらずの植生で藪皆無だし目印多数、尾根形状も明瞭で迷う心配なし。1273m峰には半分崩壊した「竜門山」の標識が地面に落ちていた。

 その先も同様の歩きやすい尾根が続く。ピークを1つ越えて次のピークが古部山山頂だった。ここにも山頂標識あり。でも今までと同じく樹林で展望は無かった。そして反対側からは単独男性が鈴を鳴らしながらやってきた。今日は平日だし、ここは登山道がある山ではないので山中で人に合うとは考えていなかった。すぐ近くで親子の熊を見たとのこと。この辺りなら熊がいても不思議ではない。ちなみに私も鈴をぶら下げている。

 私の方が先に休憩を終えて出発。ここから主尾根を外れて南西から西に延びる尾根に乗り換える。ここからはもっとマイナールートになるので目印等は無くなると思ったら、踏跡も目印も続いていた。やっぱ甲府盆地周辺では全く人が入らない場所は少ないらしい。境界標識も混じっており、林業の作業関係と登山者との両方が入っているようだ。

 1292m峰は獣道に従って僅かに巻いて進路は左に屈曲するが、ここは自然に尾根が曲がっているので迷うことは無かった。標高1220m付近では左(南)に曲がるが、ここは踏跡がそうなっていた。磁石で方向を確認して進んだ。南斜面は植林、北斜面は自然林の境界の急な尾根を下り、標高1170m地点でこれまた目印、踏跡に導かれて西に屈曲、なだらかな尾根に変わる。1115m峰を越えて次の1140m峰へと急登。まだ三角点峰は先だ。

 鞍部から登り返して1116.7m三角点峰到着。ここには「徳波山」の標識がかかっていた。こんなところにまで標識があるとは。まあ、これだけ明瞭な踏跡があるのなら標識があっても不思議ではないか。でも、これから南に派生する尾根に入るともう目印や踏跡は無かろうと思ったらその方向にも目印があるではないか。本当にこの界隈の尾根はどこでも踏跡、目印があるのではなかろうか。

 今までよりも道は薄くなるが藪があるわけでもなく危険個所もなく、問題なく歩ける。南に下ればどこかで白蛇沢右岸から果樹園に出られるはずなので、ルート取りはシビアに考える必要はなく、踏跡を辿ってみることにした。標高1000m付近で尾根の左側の展望が開け、その先で尾根上を塞ぐ大きな倒木がありフィックスロープがかかっているが、ここは普通に東側を巻くことが可能だ。

 標高950m付近では尾根は南南西に続くが踏跡は南南東に直進しているのでそれに従う。下っていくと開けていた東斜面は植林と化し展望が無くなる。やがて右下にフェンスが見えるようになり、そちらに下ってみようかとも思ったがまだ尾根上に踏跡があるので尾根を下る。そしてすぐ右下にフェンスが登場し、舗装道路が見えたところでそちらに下り、フェンスのドアを抜けて道路到着。フェンスは鳥獣避けであり、ドア部は施錠されていなかった。腹が減ったのでここで小休止。フェンス内側は果樹園になっている。

 このまま道路を歩こうかと思ったが、まっすぐ下らず等高線に沿って大きく巻いているのが見えており非効率的なので再びフェンスのドアを抜けて尾根に戻り、そのまま尾根を下った。進むと踏跡が不明瞭になるが、籔が無い植生なので問題なく歩ける。やがて下部に竹が見え出してそこには舗装道路。ちょうどフェンスが舗装道路を突っ切る場所で道路に出た。むろん、ここも施錠されていなかったのだが、フェンスに囲まれた内側からだと簡単に開けられる構造なのだが、フェンス外側から開けるのは面倒であった。どうにか解錠してフェンス内側に入り、下り坂の舗装道路を進んだ。やがて集落を抜けて甲斐大和駅北側に出た

 

2000m未満山行記録リストに戻る

 

ホームページトップに戻る